ベジタリアンには様々な種類があり、ビーガンはその中の一種です。さらにビーガンの中にも種類があり、3つに分類されます。
「そもそもベジタリアンって何?」という方は、下記の記事で詳しく解説しています。
今回は、ビーガンについて詳しく解説していきます。
ビーガン(ヴィーガン)とは?
ビーガン(ヴィーガン)とは、
肉・魚・卵・乳製品などあらゆる動物性食品を一切摂らず、植物性食品のみを摂取する人のことです。肉のエキスや鰹だしなどもNGで、蜂蜜さえも摂りません。「完全菜食主義(純菜食主義)者」、あるいは「ピュア・ベジタリアン」とも呼ばれます。
ベジタリアンと混同されがちですが、ビーガンは、ベジタリアンを分類した時の一つの種類です。
ベジタリアンには他にも、ラクト・ベジタリアンやペスクタリアンなどの種類があります。ベジタリアンの種類については下記の記事で詳しく解説しています。
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ビーガン(ヴィーガン)の種類
ビーガンをさらに分類すると、
・エシカルビーガン
・ダイエタリービーガン
・エンバイロメンタルビーガン
の3種類に分けることができます。
エシカルビーガン
エシカルビーガンは、食事として動物性食品を摂らないだけではなく、革製品、毛皮、シルクなどのあらゆる動物性の製品を拒みます。
エシカル(ethical)とは、「倫理・道徳」を表す言葉です。
人間の都合で動物を傷つけることに反対する、動物愛護の観点からビーガンになった人たちです。動物由来の製品の使用は徹底的に避け、もちろん動物実験にも反対です。革靴や毛皮のコート、シルク、鶏卵由来のインフルエンザワクチンなどもNGです。
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ダイエタリービーガン
ダイエタリービーガンは、動物性食品の摂取は避けますが、動物性製品の使用までは拒みません。
ダイエタリー(dietary)は、「食の、食物の」という意味で使われています。
その名の通り、重要視しているのは食事の面ですので、食生活では動物性食品を一切摂りませんが、衣服などの動物性製品を使用することには寛容です。
エンバイロメンタルビーガン
エンバイロメンタルビーガンとは、畜産業が環境に与える影響を問題視し、環境保護を理由にビーガンになった人のことです。
エンバイロメンタル(environmental)は「環境の」という意味を表します。
畜産業では、飼料を得るために、森林を伐採して土地を確保する必要がありますが、これが砂漠化や干ばつなどの環境問題につながると考えられています。
また、家畜による温室効果ガスの排出が、地球温暖化に影響を与えているとも言われています。
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まとめ
肉・魚・卵・乳製品などの動物性食品を一切摂らないという点は、どのビーガンも共通ですが、考え方やビーガンになった理由の違いから、エシカル・ダイエタリー・エンバイロメンタルという3つの種類に分かれます。
一口にビーガンと言っても、人それぞれです。