日焼けをして肌が『赤くなるタイプ』の人と『黒くなるタイプ』の人がいますよね。これは紫外線から肌を守ってくれるメラニンが生成されやすい体質かどうかによるものです。赤くなる症状を『サンバーン』、黒くなる症状を『サンタン』と呼びます。
今回は、『日焼け』について解説していきます。
日焼けとは?
日焼けとは紫外線を浴びることにより、皮膚が炎症を起こすことです。日焼けには肌が赤くなる『サンバーン』と肌が黒くなる『サンタン』の2種類があります。
また、日焼けのしすぎは『皮膚ガン』や『日焼け依存症』などになるリスクもあると言われています。
紫外線には種類があり、波長によってUVA(長波長紫外線)、UVB(中波長紫外線)、UVC(短波長紫外線)に分けられます。
UVCはオゾン層に吸収されるため地表まで届くことはありませんが、UVAとUVBは波長が長く、肌まで到達します。そのため皮膚に影響を及ぼし、『サンバーン』や『サンタン』を引き起こします。
サンバーン(sunburn)とは
『サンバーン』とは肌が赤く、ヤケドのような状態になることで、『日光皮膚炎』とも言います。
ヒリヒリした痛みを伴い、ひどい場合は水ぶくれになります。浴びてから約半日ほどで赤くなり始め、1〜2日後には痛みと炎症がピークになります。3~4日後に引き始め、数日後には焼けた皮膚がむけるようになります。
『サンバーン』は紫外線UVBによって引き起こされます。UVBは肌の奥の真皮層までは届きませんが、肌の表面で吸収されるため、表皮に影響を与えます。
また、色白の人は紫外線から肌を守る役割を持つメラニンが少ないため、サンバーンを起こしやすいと言われています。
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サンタン(suntan)とは?
『サンタン』とは、紫外線UVAがメラニンという色素細胞の生成を活性化させることで、皮膚が黒くなることです。メラニンを含んだ皮膚細胞が、肌の角質層に達するまで時間がかかるため、紫外線を浴びてしばらくしてから肌が黒く変化します。
肌が赤くヒリヒリする炎症は伴いませんが、紫外線UVAは肌の生成にかかわる真皮層にまで達するので、シワ・シミ・たるみの原因になります。
その他の日焼けによるリスク
日焼けをすることによるリスクとしては、
- 皮膚ガン
- 白内障などの眼疾患
- 依存症
などがあげられます。
紫外線UVBによって皮膚表面のDNAに傷がつくことが皮膚ガンの原因になります。また、白内障には様々な要因がありますが、紫外線によるダメージもそのひとつと考えられています。
紫外線を浴びることで、気分を高揚させるβエンドルフィンという神経伝達物質の分泌が促されます。これにより日焼けをすることが快楽を得ることにつながり、依存状態に陥ると言われています。
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まとめ
日焼けには、皮膚が赤くなり炎症を起こす『サンバーン』と黒くなる『サンタン』の2種類があり、紫外線が肌の細胞にダメージを与えることによって引き起こされます。
日焼けのしすぎは、皮膚ガンや白内障などの眼疾患、依存症のリスクを高める危険性があるため、注意が必要です。
太陽を浴びることにはいい効果もありますが、紫外線を浴びることはカラダにダメージに与えます。日焼け・紫外線対策は上手に行いましょう!