おいしい野菜を作るには、『良い土』を作ることが大切です。
良い土を作ることで、野菜はしっかりと根を張り、『水・養分・酸素』を良く吸収し、元気に育つことができます。
ホームセンターなどでは、野菜が育ちやすいようにすでに配合された土が売っていますが、せっかく畑を持っているのであれば土作りから始めてみたいですよね!
今回は、おいしい野菜を作るための『土作り』についてわかりやすく解説していきます。
『良い土』とは?
野菜が元気においしく育つ『良い土』を作るためには、
- 排水性(水はけ)
- 通気性(空気の通りやすさ)
- 保水性(水分を保つ力)
- 保肥性(肥料や養分を保持する力)
- 酸度(土のpH濃度)
の5つが適切であることが重要です。
これらの条件をクリアするためには、団粒構造をもつ土を作ることが必要です。
『団粒構造』は、腐葉土や堆肥などの『有機質』を微生物が分解し、それがのりのような役割を果たし、細かい土がくっついて大粒の団粒を形成することで作られます。
団粒構造のおかげで大小のすき間ができ、水はけがよくなり、『根が呼吸しやすい=通気性の良い』土になります。また、団粒の中に水分や養分を蓄えることができます。
『団粒構造』を持つ土を作ることで、『排水性・通気性・保水性・保肥性』の良い土を作ることができます。
また、土は含まれる成分に違いがあり、『酸度』の違いは生育に影響を与えます。
野菜などの植物の多くは、有機質を多く含む、pH5.5〜6.5の弱酸性の土を好みます。
土の酸度を測り、野菜が育ちやすい土壌に改良することが必要です。
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良い土と畑の作り方
土作りには、いくつかのステップがあります。種まきや苗を植え付ける3週間前から始め、順番にやっていきましょう。
- 土を掘りおこす
- 堆肥を混ぜる
- 石灰を混ぜる
- 肥料(元肥)を混ぜる
- 畝を作る
土を掘りおこす
まずは固まっている土を掘りおこすことから始めます。30cmほどの深さまで掘り起こし、雑草や残っている根っこ、大きい石などがあれば取り除いておきます。また、大きい土の塊はくずして細かくします。
堆肥を混ぜる
『堆肥』は動物のふんや落ち葉などの有機物を微生物の力で分解・発酵させたものです。
直接栄養になるわけではなく、土の中の微生物を増やすことで土をフカフカにする効果があります。つまり団粒構造が作られるということです。
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石灰を混ぜる
日本の土壌は、雨が多く、土の中のミネラルが流れ出て酸性に傾きやすいため、アルカリ性の石灰を混ぜることで、酸性度を調整します。『苦土石灰』が撒きやすためオススメです。
ホームセンターやネットで売られている『土壌酸度計』を利用して、自分の畑の酸度を知り、育てたい野菜に合わせた酸性度に調整します。
肥料(元肥)を混ぜる
元肥を混ぜることによって、栄養を補給します。
畝を作る
畝とは線上に土を盛り上げたところのことです。
畝を作ることで、水はけが良くなり、通路を確保することにもなります。
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まとめ
良い土ができれば、おいしい野菜をつくることができます。
土を掘り起こすのは一苦労ですし、堆肥や石灰を混ぜてからは時間をおく必要もあるため、手間がかかりますが、自分で一から作った野菜は格別です!
ぜひ、土作りから始める野菜作りに挑戦してみましょう!