日本の食卓には欠かせない食材である『わかめ』と『昆布(こんぶ)』。
どちらも海藻で、間違われやすく、
2つの違いを明確に説明できる人は少ないのではないでしょうか?
今回は、わたしたち日本人にとって大切な食材である
『わかめ』と『昆布』の違いについて、詳しく解説していきます。
『わかめ』と『昆布』の違い
『わかめ』も『昆布』も海藻の一種です。
海藻は、葉の色によって緑藻・褐藻・紅藻に分けられ、
『わかめ』と『昆布』はどちらも褐藻類に属します。
- わかめ…褐藻類コンブ目チガイソ科
- 昆布…褐藻類コンブ目コンブ科
乾燥した状態では黒っぽく、湯通しすると緑色になる『わかめ』や『昆布』ですが、
海の中では褐色をしています。
2つの違いとしては、以下の点があげられます。
- 育つ環境
- 見た目
- 旬の時期
- 含まれる成分
- 食べ方
それぞれについて説明していきます。
育つ環境

『わかめ』は日本全国の海に生育していますが、
『昆布』は北海道沿岸などの寒い海域でしか育ちません。
また、『わかめ』は1年で成長し、1〜2mほどの大きさになります。
『昆布』は2年かけて大きく成長した後に収穫されます。
2m〜大きいものでは10m以上にまで成長します。
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見た目

『わかめ』は根から伸びた茎にいくつもの葉がついた姿をしており、
『昆布』は根から一枚の葉が生えた姿をしています。
わたしたちが普段食べているのは、葉の部分で、
『わかめ』は茎や根に近い部分も食用にします。
旬の時期
わかめも昆布も乾燥されたものをよく目にしますが、それぞれ旬があります。
- わかめ…3月〜5月
- 昆布…7月〜9月
『わかめ』は冬から春にかけて成長するため、春先の3月〜5月が旬です。
この時期には、生のわかめも出回ります。
『昆布』は7月〜9月の夏の暑い時期に収穫されます。
その後、じっくりと時間をかけて干し上げることで、
旨味が凝縮した美味しい昆布がつくられます。
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含まれる成分
『わかめ』と『昆布』はどちらも食物繊維やミネラルが豊富です。
特筆すべきは、以下の点です。
- わかめ…カロリーが低く、食物繊維の『アルギン酸』が多く含まれるため、ダイエットに適している
- 昆布…カルシウム・鉄・ヨウ素などの『ミネラル』が豊富で、栄養価が高く、旨味成分である『グルタミン酸』が多く含まれてる
水溶性食物繊維の『アルギン酸』や『フコイダン』は
どちらにも含まれている粘り成分で、
糖質や脂質の吸収を抑えたり、腸内の老廃物を排出する効果があります。
食べ方

みそ汁、酢の物、サラダなど。『茎わかめ』は珍味としておつまみにされる。『めかぶ』は和え物、ご飯のお供、トッピングなどにつかわれる。

主に『だし』につかわれる。おでんや煮物の具。『塩昆布』や『とろろ昆布』としてさまざまな料理につかわれる。
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まとめ
普段なにげなく食べている『わかめ』と『昆布』は、
同じような海藻ですが、比べてみると違いがたくさんあります。
『海藻大国』と言われるほど、海藻が豊富な日本だからこそ、
それぞれの違いを理解しておきたいですね!