レビュー

大人が読みたい絵本!本当におすすめしたい心温まる絵本5選|大切な人へのプレゼントにも

こどもの頃は大好きだったのに、いつしか読まなくなってしまった絵本…

大人になった今でも、絵本から学ぶことは多くあります。
こどもに向けて作られた、やさしい絵と文章は、大人の心にも響き、こどもの頃には分からなかった絵本の奥深さや感動に気づくことができます。

忙しい毎日の中で、ゆっくり絵本を読む時間は人生に潤いを与え、自分を見つめ直す機会にもなることでしょう。

今回は、大人になった今だからこそ読んでほしい、やさしい気持ちになれる、心がほっこり温まるおすすめの絵本をご紹介します。

『どんなにきみがすきだかあててごらん』

『どんなにきみがすきだかあててごらん』
文:サム・マクブラットニィ
絵:アニタ・ジェラーム
訳:小川仁央

あらすじ

物語に登場するのは、チビウサギとデカウサギ。
チビウサギはおやすみの時間、ベッドへ行く途中にデカウサギに聞いてみたくなりました。

「どんなに、きみがすきだかあててごらん」
「そんなこと、わからないよ」とデカウサギ。

「こんなにさ」とチビウサギはうでをおもいっきりのばして伝えます。
「でも、ぼくは、こーんなにだよ」とのばしたデカウサギのうではチビウサギよりもずっと大きい。

いろんな方法で、「どんなにすきか」を伝えようとするチビウサギですが、デカウサギの表現はそれを上回り、チビウサギはかないません。

チビウサギは一生懸命考えますが、もうねむくなって、なにも思いつかなくなり、最後に、「ぼく、おつきさまにとどくぐらいきみがすき」と言って、眠ってしまいます。

デカウサギはチビウサギのそばに横になり、ほほえみながらささやきました。
「ぼくは、きみのこと、おつきさままでいって
かえってくるぐらいすきだよ」

なんとも可愛い「どんなにきみがすきか」の比べ合い。

デカウサギのことが大好きなチビウサギが、どうにかして「すき」を伝えようとがんばる姿が可愛らしく、「ぼくのほうがもっとすきだよ」と対抗するデカウサギの愛情の深さと、やさしさが心に響く、心が温まるお話です。

こんなに素直に「すき」を伝え合うことができる、チビウサギとデカウサギがうらやましいですね(^ ^)大好きな人・大切な人へのプレゼントにもぴったりの絵本です。

『あかり』

『あかり』
文:林 木林
絵:岡田千晶

あらすじ

ひとりの女の子の人生に、やさしいあかりでそっと寄り添う、ろうそくの物語です。

女の子が生まれた日に、はじめて火をつけてもらったろうそく。
火をつけてもらうたびに女の子は成長して大きくなっていき、ろうそくは少しずつ小さくなっていきました。

女の子にとって、ろうそくのあかりは、そっとやさしく見守ってくれる大切な存在。

女の子が大人になり、結婚し、新しい家族ができ…
ろうそくは木箱に入れられたまま、火を灯されることなく長い間を過ごします。

もう忘れられたのだと思っていたある日、久しぶりにろうそくに火がつけられると、女の子はもうおばあさんになっていました。

「こわかった夜も、かなしかった夜も、
あなたの あかりに まもられて、
どんなに こころづよかった ことでしょう。
・・・
おひさまよりも、お月さまよりも、
こころの いちばん おくまで そっと とどくのよ」

ろうそくは、
「わたしの ともす 小さな あかりを
だいじに おもってくれる ひとがいた。
うまれてきて ほんとうに よかった」

そう言って、静かにさいごの火が消えました。

女の子の一生を、さりげなく、やさしく支えていたろうそく。

振り返ってみると、「あなたがいてよかった」と思える、そんなあたたかい存在を象徴しているのが、この物語のろうそくなのではないでしょうか。

きっと誰にでも、このろうそくのような存在があるはず。

やさしく、ぬくもりのある絵に癒される、すてきな一冊です。

『ころべばいいのに』

『ころべばいいのに』
作:ヨシタケシンスケ

あらすじ

「わたしには きらいなひとがいる。
・・・
じぶんがされたら イヤなことを、
どうして ひとに できるんだろう。
みんな いしにつまづいて
ころべばいいのに。」

イヤなことがあった日、『イヤなきぶん』をどう対処するか女の子は考えます。

『イヤなきぶんは「とつぜんのどしゃぶり」みたいなものだから、自分ではどうにもできない。でも雨だったらいつか必ず止むよね。』

『イヤなことはいつやってくるかわからない。だからいつでも自分を励ませるように、好きなものや楽しいことを集めて準備しておかなきゃ。』

『イヤなきぶんの時って、お風呂に入るとちょっとスッキリする。ってことは、イヤなきぶんって、体の外側にくっついていくものなのかな。』

いろんなことを考えて…

「いやいやいや、でも、
それがすべてってわけじゃないでしょう」

この先大人になっても、キライな人はいるかもしれない。でも、ちゃんと考えて、逃げたり向かい合ったり、どうするかは自分で決められる。

「ちゃんとできるようになろうっと。」

そう女の子は心に決めるのでした。

頭の中で、『イヤなきぶんをどうするか会議』を繰り広げる女の子。女の子発想がユニークで、とてもかわいい(^ ^)

こどもらしい考えのようでいて、強いメッセージ性があり、大人でも「わかるわかる(笑)」と共感してしまいます。

作者のヨシタケシンスケさんの独特な世界と、かわいい絵が魅力的な、ぜひ大人に読んでもらいたい一冊です。

『おくりものはナンニモナイ』

『おくりものはナンニモナイ』
作・絵:パトリック・マクドネル
訳:谷川 俊太郎

あらすじ

特別な日、猫のムーチは、大好きな犬のアールに贈り物をしたいと考えます。

でもアールはなんでも持っていて、ムーチは悩んでしまいます。

「ムーチは かんがえた。うんと かんがえた。
なんでももってる ともだちを 
よろこばせるものって なんだ?」

・・・

「ナンニモナイ!」

ムーチは『ナンニモナイ』をあげることを思いつきます。この世界にはいろんなものがあるけれど、『ナンニモナイ』はどこにあるんだろう?

買い物に出かけるムーチでしたが、『ナンニモナイ』は売っていません。

そこでムーチはうちに帰って、ただじっとして、なんにも探さないでいたら『ナンニモナイ』が見つかりました。

ムーチは大きな箱に『ナンニモナイ』をいっぱい詰め、アールにプレゼントしました。

アールが箱を開けると、中はからっぽ。

「ナンニモナイ・・・」とアール。

「そのとおり!」とムーチ。
「きみと ぼくの ほかにはね」

ふたりはぎゅっと抱き合うと、ただじっとして、ナンニモナイを楽しみました。

大好きな人と一緒に過ごすかけがえのない時間。その大切さを思い出させてくれる、すてきな物語。

仲良しのふたり、ムーチとアールがとても可愛く、ムーチの純粋さにほっこりする、心温まるお話です。

大切なひとにも読んでもらいたくなる一冊です(^ ^)

『えんとつ町のプペル』

『えんとつ町のプペル』
著:にしのあきひろ

あらすじ

4000メートルの崖に囲まれ、外の世界を知らない、えんとつだらけの町がありました。そこに住む人は、くろい煙に閉じ込められて、青い空も輝く星も知りません。

ハロウィンの夜、ゴミの山から生まれたゴミ人間プペル。

プペルはバケモノ呼ばわりされる嫌われものでしたが、たったひとり、仲良くしてくれたのが、えんとつそうじ屋のルビッチでした。ルビッチはプペルのくさい体を毎日洗ってあげました。

この町は煙で覆われていて、見ることができないけれど、煙の上には光り輝く『ホシ』がある。亡くなった父親から教えてもらったことを、ルビッチはプペルに話しました。

ルビッチはプペルと仲良くしていることで、学校でイジメられてしまいます。それからふたりが会うことはなくなり、プペルはどんどん汚く、くさくなっていきました。

ある夜、ルビッチのもとに、すっかり変わり果てた姿のプペルが現れました。プペルの命はもう長くありません。

「ホシをみにいこう」

数百個の風船を取り付けた船はプペルとルビッチを乗せて、煙を抜け、空へと上がっていきました。

「……父ちゃんはうそつきじゃなかった」

そこで見た景色は、数え切れないほどの光で埋め尽くされた星空。

「プペル、ホシはとてもきれいだね。つれてきてくれてありがとう。ぼくはキミと出会えてほんとうによかったよ」

プペルは照れくさくなり、人差し指で鼻の下をこすりました。この仕草は、亡くなったルビッチのお父さんの癖でした。

「ハロウィン・プペル、キミのしょうたいがわかったよ」

ハロウィンの夜に現れたゴミ人間プペルと、少年ルビッチの奇跡の物語。

お笑い芸人でもある西野亮廣さんが脚本・監督をつとめ、完全分業制で制作した話題の絵本です。感動的なストーリーと、美しい絵に心を奪われる、読み応えのある一冊です。

全ページ無料公開されていますので、ぜひ読んでみてください。
『えんとつ町のプペル』無料公開

まとめ

今回は、大人に読んでもらいたい絵本を厳選して、5冊ご紹介しました。

どれも心が温まる、そして考えさせられる、物語です。そして、何と言っても絵本の魅力は『絵』があること。

美しい絵、ほっこりする絵、かわいい絵。
絵の作風も物語に大きな印象を与えます。

日頃、小説や漫画しか読まない方も、これを機に絵本の良さを感じていただけると幸いです。

ぜひ、お気に入りの一冊を見つけてみてください!

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