『疲れやすい・頭が重い・寝つきが悪い』などの症状に悩まされている方、その原因はストレスや不規則な生活、環境の変化などからくる自律神経の乱れかもしれません。
今回は、自律神経の乱れがなぜ起こるのかについて詳しく解説していきます。
そもそも自律神経とは?
そもそも自律神経とはどんなはたらきをしているのか、カンタンに説明します。
自律神経はさまざまな内臓器官にはたらきかけ、調整をしている神経です。カラダを活動的にする交感神経と、リラックスさせる副交感神経があり、この2つがシーソーのようにバランスを取りながらはたらいています。
生きるために必要な基本的なカラダのはたらきは自律神経がつかさどっていて、自分でコントロールすることはできません。
交感神経と副交感神経はよく、アクセルとブレーキに例えられます。
仕事中や緊張しているときは活動的な状態ですので交感神経が、リラックスして休息しているときは副交感神経が活発になります。汗を出して体温調節をする・血管を収縮させて血圧を調整するという機能は交感神経のはたらきによるものです。
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なぜ自律神経が乱れるの?
では、なぜ自律神経が乱れてしまうのでしょうか?考えられる原因6つをまとめました。
- 過度なストレス
- 生活習慣の乱れ
- 体質や性格
- 環境の変化
- 女性ホルモンの影響
過度なストレス
人によって何をストレスに感じるかはさまざまです。精神的ストレス・身体的ストレス、どちらも自律神経の乱れの原因になります。
仕事の疲れやプレッシャー、人間関係の悩み、将来への不安などは多くの人が感じているストレスです。また、音やにおい、光などの刺激を不快に感じるひともいます。
ストレスが過剰になると自律神経のバランスを保てなくなり、体調を崩したり、睡眠に影響が出たりします。
生活習慣の乱れ
昼夜逆転生活・夜更かし・睡眠不足・偏った食事などの乱れた生活を続けているとカラダのリズムが乱れ、自律神経のバランスを崩す原因になります。
朝は決まった時間に起きて、夜はしっかり睡眠をとる。栄養バランスを考えた食事をする。という規則正しい生活を心がけることが大切です。
カラダのリズムを整えるには朝日を浴びるのがオススメです。朝日には体内時計をリセットしてくれる効果があります。詳しくは下記の記事で解説しています。
体質や性格
小さい頃からよく吐いたり下痢をしやすかったりと、生まれつき自律神経が敏感な体質の人もいます。あるいは、神経質・感情表現が苦手・気にしすぎる・思ったことを言えないなどの性格にあてはまる人もストレスに弱く、自律神経を乱しやすい人と言えます。
また、思春期にも自律神経が乱れやすくなるといわれています。
環境の変化
職場や生活環境の変化、季節の変わり目の寒暖差・気圧の変動なども自律神経を乱す原因になります。急激な環境の変化に適応しようと、交感神経が活発になります。興奮状態が続いて自律神経のバランスが崩れ、さまざまな症状を引き起こします。
また、常にエアコンが効いた部屋で生活していると、体温調節機能が弱まり、自律神経が整いにくいカラダになってしまいます。
女性ホルモンの影響
女性は生理前や更年期など、ホルモンの変化が常に起こっているため、自律神経に影響を受けやすいと言われています。
とくに更年期障害は、女性ホルモンの分泌が急激に減少し、自律神経が乱れてしまう原因になります。
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まとめ
交感神経・副交感神経の2つの自律神経がバランスよくはたらくことで、人間のカラダは健康を保つことができます。
自律神経が乱れる原因としては、ストレスや不規則な生活、環境の変化、生まれつきの体質や性格、女性の場合はホルモン変化の影響などがあげられます。さまざまな要因が重なり、自律神経の興奮状態が続くことで体調に影響をおよぼします。
自律神経の乱れを軽減するためには、規則正しい生活を心がけ、ストレスに負けないカラダづくりと適度にストレスを解消することが大切です。
自律神経の乱れによる症状・疾患については下記の記事
>>頭痛・めまい・不眠だけじゃない!自律神経の乱れに…
自律神経の乱れに負けないカラダをつくる予防法については下記の記事
>>季節の変わり目の「頭痛・めまい・肌荒れ」は自律神経…